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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻3号

2004年03月発行

文献概要

症例報告

棘突起離開を伴った外傷性軸椎すべり症の1例

著者: 森本忠嗣1 菊地臣一1 矢吹省司1 仲田幸世2 古月顕宗2

所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科 2会津中央病院整形外科

ページ範囲:P.361 - P.365

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 抄録:屈曲伸延損傷により軸椎椎弓から棘突起にかけての水平骨折を伴った稀な外傷性軸椎すべり症の1例を経験したので報告する.症例は50歳の男性である.階段から転落して,後頭部を強打した.強い頚部痛を訴えたが,神経学的異常所見は認められなかった.X線像で軸椎椎体の前方転位と軸椎の椎弓から棘突起にかけての水平骨折を,3次元CT像では左C2/3椎間関節脱臼を認めた.以上の所見から,外傷性軸椎すべり症(Levine分類のtype Ⅲ)と診断した.容易に整復可能であったが,外固定での整復位保持が困難なため,C2/3後方固定術を施行した.術後1年の時点で,疼痛や神経学的脱落所見は認められない.画像上,脊柱アライメントも良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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