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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

胸椎・腰椎損傷の病態と治療―総合せき損センターのデータから

著者: 芝啓一郎1 植田尊善1 大田秀樹1 森英治1 加治浩三1

所属機関: 1労働福祉事業団総合せき損センター整形外科

ページ範囲:P.413 - P.421

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 抄録:胸椎・腰椎の破裂骨折110例,脱臼骨折146例の急性期における術中所見からそれらの損傷病態を分析した.また,手術を施行した胸・腰椎損傷331例について麻痺の予後に与える因子について検討した.破裂骨折においては,麻痺の重症度と後方靱帯断裂との間に相関がみられ,破裂骨片(middle column損傷)と後方の不安定性(posterior column損傷)の両者が麻痺の重症度に関与していることが示唆された.脱臼骨折には構築学的損傷形態の高位別特徴があり,特にinstrumentation法を含めた手術的治療法の検討には,画像や受傷メカニズムによる分類に加えて,上中位胸椎部,下位胸椎部(T10,T11,T12),および腰椎部の3群の高位別分類が必要である.手術タイミングについては,比較的早期の手術(4週以内)が麻痺の改善に効果的である結果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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