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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

頚椎後縦靱帯骨化症における長期臨床経過

著者: 進藤重雄1 中井修1 水野広一1 大谷和之1 山浦伊裟吉1

所属機関: 1九段坂病院整形外科

ページ範囲:P.445 - P.452

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 抄録:頚椎後縦靱帯骨化症の臨床症状の経過と骨化の進展,形態変化との関係について分析し,予後判定や治療法の適否,選択について検討するのを目的に,5年以上観察可能であった42症例で調査を行った.神経症状の新たな出現は2例に,神経症状の増悪は8例に認めた.骨化進展は50%に生じたが,脊髄症発現,増悪とは関連性を認めなかった.長期の経過では,初診時の骨化の形態からは予後の予測は困難であった.OPLLの進展により,脊柱管狭窄および狭窄部での動的因子は複雑に変化するためである.また骨化進展の速度も急速なものから,緩徐なものまで多彩である.本症においては定期的検診が必要であり,骨化進展の有無とその程度について把握し,それに伴う脊髄症状の変化を評価し,保存的治療を続けるか,観血的治療をすべきか判断する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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