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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

健常者における頚椎MRIの検討

著者: 豊田耕一郎1 田口敏彦1 金子和生1 加藤圭彦1 東栄治1 河合伸也1 山内秀一2

所属機関: 1山口大学医学部整形外科 2山口大学医学部放射線部

ページ範囲:P.461 - P.466

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 抄録:健常例117例の頚椎MRIを撮像し,椎間板輝度低下,椎間板狭小,椎間板後方突出,椎間孔狭小,黄色靱帯肥厚,突出の年代別,性別,椎間別に検討し,硬膜脊髄圧迫の頻度を検討した.椎間板輝度低下は93%に認めた.椎間板狭小は52%に認め,男性は50歳代以上,女性は20歳代より有意に狭小化し,C4/5,5/6は他椎間より有意に狭小していた.椎間板後方突出は32%に認め,40歳代より増加し,C5/6,6/7に有意に多かった.黄色靱帯の肥厚,突出は22%で50歳代以降で増加し,C5/6,6/7に有意に多い.硬膜管,脊髄圧迫は42%,脊髄圧迫は10%に認められたが,髄内高信号変化例はなかった.50歳代以上での頻度は椎間板狭小83%,椎間板膨隆54%,椎間孔狭小24%,黄色靱帯肥厚46%,硬膜・脊髄圧迫76%,脊髄圧迫24%であり,これらを念頭に置いてMRI診断を行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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