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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

コンピュータナビゲーションシステムを用いた頚椎インストゥルメンテーション再手術

著者: 星地亜都司1 中島勧1 竹下克志1 阿久根徹1 川口浩1 筑田博隆1 河村直洋1 中村耕三1

所属機関: 1東京大学医学部整形外科

ページ範囲:P.489 - P.495

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 抄録:頚椎固定再手術例に対して環軸椎間スクリューや椎弓根スクリューを用いるに当たり,コンピュータナビゲーションシステムを使用した.造影CTを使用することにより椎骨動脈の走行もモニターした.9症例の術後画像をCTにて評価した.スクリュー誤挿入による神経血管合併症はなく,逸脱例もなかったが,計47本のスクリューのうち椎弓根スクリュー9本で骨皮質穿破が観察された.特にリファレンスアークをスクリュー挿入当該椎骨に設置できない椎弓切除例で穿破の頻度が高かった.1例で経過中ロッド破損が生じたが全例において矯正損失なく良好な固定性が得られた.本システムは,他によい固定法がない場合,難易度の高いスクリュー挿入による頚椎固定再手術を行うに際し必須と考えるが,リファレンスアークを設置できない症例に対する使用法にまだ問題が残る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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