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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

骨髄間葉系幹細胞移植による椎間板変性抑制―基礎的研究

著者: 酒井大輔12 持田讓治12 山本至宏12 野村武1 西村和博12 中井知子2 安藤潔2 堀田知光2

所属機関: 1東海大学医学部外科学系整形外科学 2東海大学医学部再生医学センター

ページ範囲:P.497 - P.503

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 抄録:腰痛の原因となる椎間板変性の治療として骨髄間葉系幹細胞移植療法の有効性を検討した.家兎椎間板変性モデルを用い,自家骨髄より分離した間葉系幹細胞にアデノウイルスベクターを用いてLacZ遺伝子を組み込んだのちに変性椎間板内へ移植した.その結果,間葉系幹細胞移植群では非移植群に比べ椎間板高や含水量,そして組織・形態学的検討により有意に変性が抑制された.また移植細胞は椎間板腔内で良好な生着を示し,間葉系幹細胞移植群においてプロテオグリカン合成の回復が免疫染色と遺伝子レベルでも確認された.以上より,骨髄間葉系幹細胞移植療法は変性椎間板治療に対する有効な治療法になりうることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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