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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

急性腰痛を主訴に受診した外来患者の臨床診断と経過

著者: 柳橋寧1 佐藤栄修1 百町貴彦1 吉本尚1 鱧永浩1 増田武志1

所属機関: 1哲仁会えにわ病院整形外科

ページ範囲:P.513 - P.518

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 抄録:急性腰・下肢痛を主訴に,発症後1カ月以内に当科を受診した1,033患者の臨床診断とその経過を調査し,当科における急性腰痛患者の特徴,傾向,診断,治療上の問題点につき検討した.20歳から50歳代の労働年齢層の患者が全体の70%以上を占めていた.対象患者の90%以上は,発症後2週間以内に当科を受診しており,発症に関わる誘因が存在した症例は538例(52.1%)で,労作時の発症が多かった.90%以上の症例が,数回の対症療法にて初診後2週間程度の治療期間で症状改善が得られ,入院加療を要したのは60例(5.8%),手術治療を行ったのは29例(2.8%)と少なかった.急性腰痛を来す疾患は多岐にわたるが,MRIなど補助診断を有効に利用しながら病態を的確に見極め,早期に治療を開始すれば,多くが短期間の治療で良好な経過をたどると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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