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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

腰部脊柱管狭窄症に対する装具療法の効果と限界

著者: 平林茂1 都築暢之1 斎木都夫1 平野努武1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター整形外科

ページ範囲:P.557 - P.562

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 抄録:腰部脊柱管狭窄症に対する装具療法の効果と限界について,42例(男性16例,女性26例,年齢:34~87歳,装着期間:3カ月~2年4カ月,平均6カ月)のretrospective studyを行った.使用した装具は,flexion brace(以下FB)と軟性装具(以下D)であり,うち65歳以上の高齢者は18例(FB10例,D8例),65歳未満の若年者は24例(FB14例,D10例)であった.腰痛と下肢症状の程度は,重度2,軽度1,なし0に分類し,歩行能力は間欠跛行出現までの距離または時間を指標として同じく3段階に分類した.総体として見ると,装具療法により腰痛と(p<0.0001)下肢症状(p<0.001)は有意に改善したが,歩行能力では有意な改善は得られなかった.これは,今回使用したflexion braceと軟性装具は,間欠跛行の症状を改善するほどには腰椎を制動できないためと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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