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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

後方進入脊椎内視鏡視下手術の適応と臨床成績―315例の検討

著者: 吉田宗人1 麻埴生和博2 角谷英樹2 河合将紀1 山田宏1 中川幸洋1

所属機関: 1和歌山県立医科大学整形外科 2角谷整形外科病院

ページ範囲:P.563 - P.569

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 抄録:後方進入内視鏡視下手術(MED法)を施行した315症例を対象として,術後追跡調査期間は平均2.5年で手術成績,安全性を評価し,その適応と問題点を検討した.男性211例,女性104例,平均年齢39.3±16.4歳であった.疾患の内訳は腰椎椎間板ヘルニア246例,椎体後方終板障害15例,腰部脊柱管狭窄症44例,腰椎囊腫病変2例,頚椎神経根症8例であった.手術成績(JOAスコア)は腰椎疾患の平均が術前13.5から術後27.1,頚椎神経根症が術前9.1から術後17.8と良好に改善した.合併症は12例(3.8%)で硬膜損傷3例,部位の誤認3例,術後血腫による悪化3例,化膿性脊椎炎1例,一過性の筋力低下2例であった.再手術が7例(1.5%)に行われた.MED法は腰椎椎間板ヘルニアのみならず,後方除圧手術として適応可能であり,手術手技に熟練すれば安全で良好な成績が期待できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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