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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

若年者における心因性腰痛の検討

著者: 田口敏彦1 河合伸也1 金子和生1 豊田耕一郎1 加藤圭彦1

所属機関: 1山口大学医学部整形外科

ページ範囲:P.583 - P.587

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 抄録:小児・思春期の心因性荷重による腰痛について,その臨床的特徴と診断法について検討した.対象は男性4例,女性8例,年齢は8~19歳(平均15.8歳)であった.追跡期間は2年から10年3カ月(平均4年8カ月)であり,治療成績は概ね良好であった.本症に対しては,病態を適確に診断し,不要な手術を避けることが大切である.また本症のスクリーニングにはWaddelら14)の報告したnon-organic signが有用である.Non-organic signがあり,画像所見や,理学所見で整合性のない症例については,疼痛が主体の場合にはサイオペントン疼痛試験,運動麻痺が主体の場合には経頭蓋磁気刺激法による誘発筋電位を検査することが,本症の診断には極めて有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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