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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2004(第32回日本脊椎脊髄病学会より)

脊椎患者における術前スクリーニングとしてのモーズレイ性格テストの有用性

著者: 笠井裕一1 竹上謙次1 内田淳正1

所属機関: 1三重大学医学部整形外科

ページ範囲:P.589 - P.593

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 抄録:脊椎疾患の症例にモーズレイ性格テスト(MPI)を行い,問題症例を術前にスクリーニングできるかどうか検討した.対象は脊椎疾患の手術症例303例で,全例で術前にMPIを施行し,本テストの判定基準に準じて評価した.また,われわれは問題症例をUnsatisfied,Indecisive,Doctor shopper,Distrustfulの4つに分類し,経過観察期間中に対象患者が問題症例になったか否かを調査した.そして,MPI正常者数,MPI異常者数,問題症例数を求め,問題症例をスクリーニングするためのMPIの感度と特異度を算出した.その結果,303例のうちで,MPI正常277例(91.4%),MPI異常26例(8.6%)であり,問題症例は24例(7.9%)にみられた.MPIの感度と特異度は,それぞれ84.6%,99.3%であり,MPIは問題症例をスクリーニングする際に有用であることが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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