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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻5号

2004年05月発行

文献概要

シンポジウム 手指の関節外骨折

指基節骨骨折に対するギプス治療(Burkhalter法)

著者: 高畑智嗣1

所属機関: 1北海道社会事業協会帯広病院整形外科

ページ範囲:P.641 - P.645

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 抄録:指基節骨骨折に対するBurkhalter法は,MP関節を屈曲位に保持したままPIPおよびDIP関節を隣接指とともに自動運動させる保存療法である.Burkhalter法で治療した指基節骨骨折11例11指を検討した.年齢は13~76歳(平均51歳)であった.骨折指は示指3例,中指4例,環指1例,小指3例であった.後半の6例は手のみのギプスを用いた.ギプス固定期間は21~30日(平均26日)であった.全例で骨癒合が得られ,回旋変形はなかった.ギプス除去後0~15週(平均8週)の調査時の関節可動域は,TAM(total active motion):100~270°(平均206°),PIP自動屈曲:70~105°(平均90°),PIP自動伸展:0~-35°(平均-18°)であった.若年者は成績良好であったが,高齢者や裂創合併例で成績が劣る傾向があった.指基節骨骨折の大部分はBurkhalter法による保存療法で良好に治癒する.選択肢の1つとすべき治療法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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