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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻5号

2004年05月発行

文献概要

論述

圧迫性頚髄症に対する4椎弓形成術の試み

著者: 細野昇1 坂浦博伸1 向井克容1 石井崇大1 吉川秀樹1

所属機関: 1大阪大学大学院器官制御外科学(整形外科)

ページ範囲:P.659 - P.665

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 抄録:現在まで圧迫性頚髄症に対する椎弓形成術の至適除圧範囲に関する検討はなされていない.今回われわれは,本症に対してprospectiveにC3~6の形成術を行い(4椎弓群,n=22),それまでのC3~7の5椎弓群(n=37)と比較検討した.日整会スコアの改善・合併症に差はなかった.また術後MRIでは両群とも脊髄に対して十分なくも膜下腔が確保されていた.術後頚椎可動域は4椎弓群では術前の88%と術前と有意差のない範囲に保たれていた.C3~6形成術はより低侵襲の術式として従来のC3~7形成術に代わりうる可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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