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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻5号

2004年05月発行

文献概要

臨床経験

胸腰椎圧迫骨折と診断された後,遅発性に転位が生じ,対麻痺を来した強直性脊椎骨増殖症の2例

著者: 木村敦1 中間季雄1 刈谷裕成1 星野雄一1 税田和夫2

所属機関: 1自治医科大学整形外科学 2自治医科大学大宮医療センター整形外科

ページ範囲:P.701 - P.704

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 抄録:転倒などの比較的軽微な外傷により,胸腰椎に不安定型の骨折を生じた強直性脊椎骨増殖症の2例を経験した.いずれの症例も初診時にはほとんど転位がなく,圧迫骨折の診断を受けていたが,2~3週後に転位が生じて対麻痺を来した.ともに緊急手術により後方除圧・固定を行ったが,麻痺が残存してADLの低下につながった.強直性脊椎骨増殖症に合併した胸腰椎の骨折では,初診時に不安定性の有無を慎重に判断する必要があり,不安定型の骨折に対しては,厳重な経過観察と手術を含めた治療法の検討を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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