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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻5号

2004年05月発行

文献概要

症例報告

片側下肢痛にて発症した悪性リンパ腫再発(intravascular lymphomatosis)の1例

著者: 相野谷武士1 立花新太郎1 弘田裕1

所属機関: 1虎の門病院整形外科

ページ範囲:P.715 - P.717

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 抄録:片側下肢痛にて発症し,慢性の経過を経て悪性リンパ腫(intravascular lymphomatosis:IVL)の診断に至った1症例を経験した.症例は74歳,女性.1993年に他院で咽頭部の悪性リンパ腫と診断され,放射線治療を受けた.その後1999年まで外来通院し,再発を疑う所見はなかった.1997年3月より左下肢痛出現.同年12月より原因不明の左下肢麻痺が出現し,2000年1月,当院に紹介入院となった.精査するも明らかな原因病巣みつからず,3月上旬転院.その後右下肢麻痺に続いて両上肢麻痺も出現し,3月28日再入院.MRIの異常および髄液検査にて上記診断に至った.IVLは多彩な病態を示すため,原因不明の脊髄・神経根症状においては本症を考慮する必要があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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