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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻5号

2004年05月発行

文献概要

症例報告

頚椎と腰椎に同時に脊椎炎を発症したSAPHO症候群の1例

著者: 夏目英雄1 坪内俊二1 稲田充1 大塚聖視1 鈴木信冶1

所属機関: 1NTT西日本東海病院整形外科

ページ範囲:P.737 - P.741

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 抄録:SAPHO症候群とは骨関節病変と皮膚病変により構成される症候群で,脊椎病変の発生頻度は約30%程度とされる.症例は53歳,女性で,頚椎・腰椎に同時に脊椎炎を認めた.さらに掌蹠膿疱症の合併と骨シンチグラムにて胸肋鎖骨部の病変が発見された.皮膚病変を伴わない例,頻度の低い骨病変など典型的所見を伴わない例では化膿性骨髄炎や悪性腫瘍との鑑別が必要で,病理組織検査や局所細菌培養を行う必要がある.脊椎炎を生じる疾患として本症候群の可能性も念頭に置く必要があると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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