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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻6号

2004年06月発行

文献概要

論述

変形性股関節症に対する筋解離術の長期成績―初期・進行期例と末期例の比較検討

著者: 大谷卓也1 林靖人1 斉藤充1 加藤章嘉1 上野豊1 藤井克之1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科

ページ範囲:P.775 - P.780

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 抄録:変形性股関節症に対する筋解離術後平均20年の成績を,手術時病期が初期・進行期の23関節と末期の54関節で比較検討した.術後早期の除痛効果と調査時の股関節機能には両群に明らかな差を認めなかった.THAへの移行を終点とした生存率は末期群でより高い傾向を認め,X線成績では,末期群の多くの症例で関節リモデリングによる適合性の改善を認めた.変形性股関節症に対する筋解離術は,疼痛軽減とTHA回避を目的にいずれの病期にも適応しうるが,その長期経過におけるTHA回避率とX線成績は末期症例でよりよい成績が期待できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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