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連載 医者も知りたい【医者のはなし】 9
シーボルト事件―第1回 シーボルトについて
著者: 木村專太郎1
所属機関: 1木村専太郎クリニック
ページ範囲:P.810 - P.814
文献購入ページに移動シーボルトは19世紀の前半(1823年)に長崎にオランダ商館医として来日したドイツの医師である.江戸時代に来日したオランダ商館医は約100人近くいたが,シーボルトの来日と滞在は,別格であった.最初来日したときは,5年間いる予定であったが,いわゆる「シーボルト事件」を起こしたので,幕府の取調べのために,1年余予定より長く滞在し,1829年12月に帰国した.誰でもシーボルトの名前は知っているが,第1回はシーボルトについて述べたあとに,第2回に余り知られていない「シーボルト事件」について語ってみよう.
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