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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻6号

2004年06月発行

文献概要

臨床経験

仙腸関節結核7例の治療経験

著者: 前田ゆき1 井澤一隆1 鍋島隆治1 米延策雄2

所属機関: 1国立療養所刀根山病院整形外科 2国立病院機構大阪南医療センター整形外科

ページ範囲:P.815 - P.820

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 抄録:仙腸関節結核は骨関節結核全体の中でも比較的稀な病態で,腰仙部痛診断での鑑別対象として考慮されないことが多く,診断が遅れることも少なくない.今回われわれは7例8関節の仙腸関節結核を経験し,その臨床の問題点と術後長期成績について検討した.発症から診断確定までに6カ月以上経過した症例が5症例あった.腰痛,殿部痛,下肢痛を有する患者では仙腸関節疾患を念頭におき,仙腸関節の診察をルーチンとして加えるべきである.画像診断では,単純および造影CT/MRIが有用であった.今回7関節に関節固定術を行ったが,結核の再発は認められず長期成績も安定していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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