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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻6号

2004年06月発行

症例報告

化膿性腸腰筋炎の2例

著者: 堀芳郎1 三枝康宏1 冨岡正雄1 寺島康浩1 香山幸造1 阿部修治1 中川夏子1 木村浩1

所属機関: 1甲南病院加古川病院整形外科

ページ範囲:P.845 - P.849

文献概要

 抄録:近年比較的稀な疾患となってきている化膿性腸腰筋炎の2例を経験した.これらの症例ではこの疾患に特徴的な腸腰筋肢位は呈しておらず,診断にはCT・MRIなどの画像所見が有用であった.症例1は発熱を,症例2は発熱に加え鼡径部痛を主訴としていた.2症例ともいわゆる腸腰筋肢位は呈していなかった.血液検査では炎症反応の亢進を認めた.画像所見では症例1ではCTにて腸腰筋の腫大と筋内部の膿瘍形成を,症例2ではCTとMRIにて腸腰筋の腫大を認め,化膿性腸腰筋炎と診断した.症例1は観血的治療を,症例2は保存的治療を行い良好な結果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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