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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻6号

2004年06月発行

症例報告

烏口突起骨折を合併した鎖骨重複骨折の1例

著者: 三笠貴彦1 小川清久1 今林英明1 池上博泰1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学整形外科学

ページ範囲:P.875 - P.878

文献概要

 抄録:烏口突起骨折と鎖骨近位および遠位端の重複骨折が合併した1例を経験した.症例は28歳,男性,スノーボードで転倒し左肩部の自発痛が出現した.X線像では鎖骨に近位端と遠位端の重複骨折と,烏口突起骨折を認めた.鎖骨近位端と烏口突起骨折を観血的に整復固定し,障害を遺残せず治癒した.受傷機転は,肩関節外側からの外力により鎖骨外側端骨折が生じ,烏口鎖骨靱帯を介して烏口突起骨折をきたしたと考えられた.近位端骨折は,上方の第3骨片の存在から鎖骨の過剰な挙上運動とこれを抑制する肋鎖靱帯により引き起こされたと推測した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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