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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻6号

2004年06月発行

文献概要

症例報告

幼児化膿性椎間板炎の1例

著者: 朝日盛也1 西山誠1 高瀬勝己1 田中恵1 駒形正志1 今給黎篤弘1

所属機関: 1東京医科大学整形外科

ページ範囲:P.883 - P.887

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 抄録:症例は2歳5カ月,女児.主訴は腰痛で立位・歩行困難.入院時の検査はWBC 10,100/μl,CRP 0.9mg/dl,ESR 62mm/hr,単純X線でL4/5椎間腔の狭小化を認め,MRI T2像で椎間板は,高・低輝度の混合像を呈し椎体終板に一部高輝度を認めた.保存的治療にて症状は軽快し,現在脊柱の変形もなく,MRIにて椎体の輝度変化は正常化傾向を示し経過は良好である.小児化膿性椎間板炎は,症状が多彩で特徴的な検査所見に乏しく早期診断が困難な場合も多い.小児の腰痛・歩行障害を診察する際には,本疾患を念頭におく必要があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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