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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻6号

2004年06月発行

文献概要

症例報告

Struthers' arcadeにおける尺骨神経麻痺の症例

著者: 平野圭司1 伊藤恵康2 鵜飼康二2 奥山訓子2 綾部敬生2 岡田弘之2 内倉長造1 里見和彦1

所属機関: 1杏林大学整形外科 2慶友整形外科病院

ページ範囲:P.889 - P.892

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 抄録:Struthers' arcadeによる尺骨神経麻痺の症例を経験した.症例は28歳,女性.初診時右尺骨神経支配領域に2/10の知覚鈍麻と筋力低下を認め,右上腕内側中央1/3の部位にTinel様徴候を認めた.単純X線像上異常はなく,筋電図で異常を認めた.Struthers' arcadeでの神経障害と考え手術を施行した.術後2点識別覚,筋萎縮は改善した.高位不明の尺骨神経麻痺にはStruthers' arcadeでの障害も念頭におき,同部位での近位,遠位で神経伝導速度を比較する必要があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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