icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻7号

2004年07月発行

文献概要

症例報告

筋強直性ジストロフィー,神経線維腫症1型およびNoonan症候群の合併例に発生した側弯症の治療経験

著者: 藤吉兼浩1 松本守雄1 中村雅也1 千葉一裕1 戸山芳昭1 小崎健次郎2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科 2慶應義塾大学医学部小児科

ページ範囲:P.979 - P.982

文献購入ページに移動
 抄録:筋強直性ジストロフィーに神経線維腫症1型(neurofibromatosis 1,以下NF-1)およびNoonan症候群を合併し,側弯症を呈した極めて稀な1例を経験した.患者は15歳,女性で,2歳時にNF-1,6歳時に筋強直性ジストロフィーと診断されており,今回特徴的な顔貌などからNoonan症候群と診断された.12歳時に右凸35°の側弯を認め装具療法を開始したが,側弯が60°に進行したため,15歳時に当科にて後方矯正固定術を行った.術後側弯は18°に矯正され,その後も良好な矯正が維持されている.本例はNF-1およびNoonan症候群の両者の特徴を備えていたことから,1985年にAllansonらにより報告されたneurofibromatosis-Noonan syndromeに相当すると考えられ,さらに筋強直性ジストロフィーも合併した極めて稀な症候性側弯症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら