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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻7号

2004年07月発行

文献概要

症例報告

潜在性二分脊椎に発生した成人発症型tethered cord syndromeの1例

著者: 角島元隆1 西本博文1 野々村秀彦1 神谷宣広1 細江英夫2 清水克時2

所属機関: 1岐阜中央病院整形外科 2岐阜大学医学部整形外科

ページ範囲:P.983 - P.986

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 抄録:症例は54歳,女性,誘因なく両下肢麻痺を来した.腰仙部に軽度の膨隆と画像にて二分脊椎が認められた.右下肢の完全麻痺,膀胱直腸障害,前屈位で下肢放散痛の増強があり,潜在性二分脊椎に伴うspinal lipomaによる脊髄・馬尾係留症状であると診断した.Tethered cord syndromeに対して,係留解除を目的にlipomaの可及的摘出と馬尾の癒着剝離,脊髄終糸の切離を施行し,術後麻痺の改善が得られた.二分脊椎に合併した脊髄病変の診断と術後良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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