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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻7号

2004年07月発行

文献概要

症例報告

70年来の麻痺性尖足に対し,subtotal talectomy(距骨体部切除術)による矯正を行った1例

著者: 岩田崇裕1 糸数万正1 福田雅1 中村正生2 伊藤芳毅1 清水克時1

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科 2美濃市立病院整形外科

ページ範囲:P.991 - P.995

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 抄録:70年来の脊髄性小児麻痺による単下肢麻痺による尖足変形に対して距骨体部切除術(subtotal talectomy)を施行し良好な結果を得たので報告する.距骨体部切除術は,関節固定を目的とせず,単に距骨体部を切除するという極めて容易な方法であり,内反尖足変形はこの手術による矯正力が大きく,多くの場合アキレス腱の延長は不要で再発はない.予後では,距腿関節を失いけい骨と踵骨がつくる関節は内外反の制御されたヒンジ運動となるが,距骨頭部を残すことにより,痙性,麻痺性を問わず疼痛のない安定した足関節を得ることができる.そして,この手術の長所は早期歩行が可能なことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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