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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻7号

2004年07月発行

文献概要

症例報告

サッカーで非接触性に発生した股関節脱臼骨折の2症例

著者: 角本士幸1 長谷川潤2 福島斉3 筋野隆1 黒島永嗣1

所属機関: 1東京都立府中病院整形外科 2東京都立府中病院リウマチ膠原病科 3東京都立府中病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1005 - P.1008

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 抄録:サッカープレー中,他人と接触することなく股関節脱臼骨折を生じた2症例を経験した.症例1:23歳,男性.ドリブル中に誤って空気の抜けかかったボールを踏みつけ足部はその場で静止して,右膝は完全伸展位となり,骨頭骨折を伴う右股関節脱臼となった.症例2:32歳,男性.足部が非常に滑りにくい状況で棒立ちの状態でいたところ,フェイントをかけた相手につられて右へ体重移動した瞬間,相手が左へ方向を変えたため,患者は右への体重移動を止めようと右足でふんばった.この時に臼蓋骨折を伴う右股関節脱臼を生じた.2例とも骨密度は正常範囲内で関節の弛緩性はなかった.類似報告との発生状況の共通点として,①足部ロック,②膝関節完全伸展,③股関節軽度屈曲,があげられ,これらの条件がそろうと容易に股関節脱臼骨折が発生しうると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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