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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻7号

2004年07月発行

文献概要

症例報告

経皮的骨穿孔術が奏効した足舟状骨疲労骨折の1例

著者: 小川宗宏1 杉本和也1 岩井誠1 岡橋孝治郎1 大島学1 三馬正幸2

所属機関: 1済生会奈良病院整形外科 2三馬整形外科

ページ範囲:P.1009 - P.1011

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 抄録:比較的稀な足舟状骨疲労骨折に対して,経皮的骨穿孔術が奏効した症例を経験した.症例は14歳,女性のバスケットボール部員で右足背部痛を主訴として来院した.発症から初診までの期間は約2カ月で,単純X線像では診断は困難であったが,病歴,圧痛点から舟状骨疲労骨折を疑い,CTで診断を確定した.約6週間の保存的治療によっても症状は改善しなかったため,経皮的骨穿孔術を施行し良好な結果が得られた.短期間の治療により早期にスポーツ復帰を望む若年スポーツ選手において,低侵襲である経皮的骨穿孔術は舟状骨疲労骨折においても有効な手段と思われた.患者の年齢や競技レベル,骨折型を十分考慮したうえで治療法を選択することが肝要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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