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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻8号

2004年08月発行

文献概要

誌上シンポジウム 診療ガイドラインの方向性―臨床に役立つガイドラインとは

日本における診療ガイドラインの現状

著者: 関英一1

所属機関: 1厚生労働省医政局研究開発振興課医療技術情報推進室

ページ範囲:P.1035 - P.1040

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 抄録:根拠に基づく医療(EBM)を医療現場で実践していくため,最新の臨床研究の成果を容易に参照できる道具として,1999年度以降,新たな考え方に基づき様々な疾患分野で診療ガイドラインが作成され,厚生労働省では,その一部に研究費助成を行ってきた.日本整形外科学会では,11の疾患についての診療ガイドライン作成を学会の活動として位置づけて取り組んでいる.わが国における診療ガイドライン作成をめぐる経験の蓄積は,今後の診療や患者・国民の医療への参画,臨床研究のあり方などを考えていくうえで貴重な知的資源ともなっている.診療ガイドラインやこれに関連する情報を体系的に臨床医や国民向けに提供する(財)日本医療機能評価機構の取り組みも準備が進められている.
 今後,開かれた議論の積み重ねにより,様々な誤解や困難を克服しつつ診療ガイドラインが質的にも量的にも充実し,医療向上のために適切に活用されていくことが望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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