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連続講座 整形外科領域の再生医療①
文献概要
抄録:整形外科領域の再生医療は,皮膚は既に実用化され,神経や軟骨,骨などを対象に最も近い将来に医療として定着することが期待されている.胚性幹細胞(ES細胞)や各組織・臓器の幹細胞から様々な細胞を誘導することはヒトの細胞からも可能になり,動物モデルで再生医療に使われている.細胞分化や組織・器官発生の機構を理解したうえで幹細胞からの誘導を完全に制御しているわけではないので,効率や安全性の面での不安は残されている.幹細胞からの再生・発生機構を分子レベルで明らかにする地道な努力と,ヒトの細胞を用いたモデル実験の推進が必要である.
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