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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻8号

2004年08月発行

文献概要

症例報告

術前に軟部組織評価を行ったSprengel変形の1例

著者: 川﨑俊樹1 池上博泰1 小林修三1 小川清久1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.1109 - P.1112

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 抄録:Sprengel変形では,肩甲骨,肩甲脊椎骨などの骨の異常のみならず軟部組織の異常を伴うことが多い.軟部組織の異常は治療成績に影響するので術前評価が重要である.しかし,われわれの渉猟しえた範囲では軟部組織を術前に評価した報告はない.症例は,著しい左肩関節可動域制限を伴う4歳女児である.術前のCT・MRIで僧帽筋,菱形筋の形成不全が認められ,術後の自動可動域の改善が不十分であることが予測された.術中所見および術後成績は術前予測と一致した.術前に軟部組織の異常を評価することは,術後治療成績の予測,術中遭遇する解剖学的異常に対処するうえで有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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