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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻8号

2004年08月発行

文献概要

症例報告

硬膜内髄外に発生した脊髄血管芽細胞腫の2例

著者: 小林秀1 中村雅也1 小川祐人1 高石官成1 松本守雄1 千葉一裕1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1129 - P.1133

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 抄録:血管芽細胞腫の多くは髄内発生であるが,今回比較的稀な硬膜内髄外に発生した血管芽細胞腫の2例を経験したので報告する.2例とも腫瘍は脊髄の後外側に存在し脊髄を著しく圧迫していた.腫瘍は術前MRIのT1強調像で等信号,T2強調像で高信号を呈しflow void signalもみられた.さらにガドリニウムで強く均一に増強される境界明瞭な腫瘤と,腫瘍頭尾側に線状に増強される陰影が特徴的であった.いずれも全摘出が可能で,症状の良好な改善が得られた.血管芽細胞腫の硬膜内髄外発生は稀であるが,鑑別診断の1つとして念頭に置くべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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