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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻9号

2004年09月発行

文献概要

論述

頚椎症性脊髄症に対する椎弓形成術の脊髄除圧効果についての検討

著者: 三原久範1 近藤総一1 蜂谷将史1 青田洋一1 竹口英文1 山田勝久1

所属機関: 1横浜南共済病院整形外科

ページ範囲:P.1151 - P.1156

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 抄録:頚椎症性脊髄症に対して頚椎椎弓形成術を受けた104例について,術前後の各高位における脊髄横断面積や前方くも膜下腔の変化を調査し,神経症状改善との関連を検討した.術前の脊髄横断面積が著しく小さい症例の症状改善は不良であったが,術後の脊髄面積や拡大率は臨床成績と相関しなかった.一方,脊髄前方のくも膜下腔が術後も増大しない症例の成績は劣っており,脊髄前方の血流や髄液流の改善が脊髄機能回復にとって重要と推察された.本術式においては,頚椎や頚髄のアライメントのほか,それらの相互位置関係の変化に注意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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