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座談会
整形外科領域のクリティカルパス
著者: 石名田洋一12 佛淵孝夫3 野村一俊4 勝尾信一5 宮原寿明6
所属機関: 1三鷹病院 2国立埼玉病院 3佐賀大学整形外科 4国立病院機構熊本医療センター 5福井総合病院 6国立病院機構九州医療センター整形外科
ページ範囲:P.1167 - P.1177
文献購入ページに移動石名田 本日はお忙しい中,お集まりいただきありがとうございます.
最近,医療現場に「クリティカルパス」(以下,パス)が医療施設に導入されつつありますが,まだその途上段階といえます.
パスの普及率は,平成14年度の厚生労働省国立病院部の(第一報)によれば,全ての国立病院55のうち54病院で,同じく国立療養所94のうち62施設で,パスを使用しているという数字が出ています.
本日は,パスをいち早く現場に導入し活用されている先生方にお集まりいただき,パスによって医療現場がどのように変わってきたか,お話いただきたいと存じます.
最初に,退院目標の設定などパスを作成するうえで重要となる「アウトカム」という言葉を定義しておきましょう.例えば,大腿部頚部骨折で,受傷前の機能回復をもってアウトカムとするのか,または一段階下がったあたりをアウトカムとするのか,このような判断はどうされますか.
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