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国際学会印象記
「第31回Cervical Spine Research Society」に参加して
著者: 松永俊二1
所属機関: 1鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
ページ範囲:P.1178 - P.1179
文献購入ページに移動この学会の特徴として優秀演題の受賞が多く設定されております.臨床研究賞,基礎研究賞,レジデント賞のそれぞれについて1等賞(2,000ドル),2等賞(1,000ドル),3等賞(500ドル)が与えられます.本年度は臨床研究で慶應義塾大学の千葉一裕先生がコンピュータを利用した頚椎後縦靱帯骨化症の骨化進展の観察で1等賞を受賞されました.この研究は日本で行われた多施設研究の成果であり,今後の研究形態のあるべき姿を教えられた感じがしました.幸いにも臨床研究では私の関節リウマチの上位頚椎病変に対する後頭頚椎固定術の長期成績の報告も2等賞に選んでいただきました.またわれわれの教室の瀬戸口啓夫君が基礎研究でBMP inhibitorを導入した神経先駆細胞移植による脊髄損傷の治療で3等賞を受賞しました.受賞目的で発表するわけではありませんが,受賞すると確かに学会参加費用の足しになり助かります.口演発表以外にも80題のポスター展示があり,ここでも日本からの演題がたくさんありました.ただしポスターは展示のみで発表の時間が設けていないため討論ができず残念でした.
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