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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻9号

2004年09月発行

文献概要

臨床経験

術後早期に破損を来したリン酸カルシウム骨セメントを用いた経皮的椎体形成術の2例

著者: 藤林俊介1 坂本武志1 根尾昌志1 中村孝志1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科整形外科

ページ範囲:P.1181 - P.1187

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 抄録:胸腰椎移行部に発生した骨粗鬆症性圧迫骨折後の偽関節に対しリン酸カルシウム骨セメント(CPC)を用いた経皮的椎体形成術を行い,術後早期に破損を来した2例を経験したので報告する.1例目は2度に分けてセメントを注入したことによるセメントの強度低下,および大きな欠損部に注入したことなどが原因となり,セメントが破損し椎体前方に脱転した.2例目は後壁損傷の著しい症例で椎体の圧壊とセメントの破損により著しい脊柱管狭窄を来した.不安定性が著しい胸腰椎移行部の脊椎圧迫骨折に対する経皮的なCPCの単独使用は避けるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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