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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科39巻9号

2004年09月発行

文献概要

症例報告

末期Kienböck病に合併した伸筋腱皮下断裂の2例

著者: 熊倉剛1 高瀬勝己1 松岡宏昭1 小山尊士1 山本謙吾1 今給黎篤弘1

所属機関: 1東京医科大学整形外科

ページ範囲:P.1227 - P.1232

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 抄録:Kienböck病に続発した伸筋腱皮下断裂の2例を経験した.症例1は環指伸筋腱断裂を合併したLichtman分類stageⅣでGraner変法および腱移行術を施行した.症例2は環指伸筋腱断裂を合併したLichtman分類stageⅣで月状骨の背側骨片を切除後,腱移行術を施行した.術後両者ともに環指の伸展は可能であり良好な成績が得られた.末期Kienböck病に合併した手指伸筋腱皮下断裂は比較的稀であり,本症の原因として圧潰した月状骨骨片の背側転位および遠位橈尺関節の関節症性変化によるものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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