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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科4巻1号

1969年01月発行

論述

ペルテス病の早期のX線像

著者: 荒井三千雄1 田中哲夫2

所属機関: 1岩手医科大学整形外科学教室 2盛岡日赤病院整形外科

ページ範囲:P.3 - P.11

文献概要

 はじめて跛行や疼痛を現わすときをペルテス病の発病とみなせば,本症に特徴的な骨頭核の変化が明瞭となるのは発病後,数週ないし3ヵ月,またはそれ以後とされている.したがつて本症のごく早期においては実際上,X線学的な診断は不可能といえる.また,この時期においては非特異性滑膜炎の病像とまつたく区別できぬことも多くの人の指摘する通りで,さらにはFerguson & Howorth11),Kemp & Boldero19),Jacobs17)らもすでに表明しているように,ペルテス病がこの滑膜炎に続発するのではないかとの考えが生じてくる.もし,両疾患の間に病因上のつながりがあるとすれば,ペルテス病の本態の考究上や,また発症の予防,早期治療などの対策上もいくつかの重要な問題が提議されなければならない,今回はペルテス病の早期X線像を中心に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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