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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科4巻1号

1969年01月発行

文献概要

論述

外傷による母指内転拘縮の治療

著者: 田島達也1 内山淳1 笹尾満1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.23 - P.32

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はじめに
 手部や前腕の開放性または非開放性損傷後,往々みられる後遺障害で,手の著しい機能障害を招くものに,2〜5指M. P.関節の伸展拘縮と母指の内転拘縮がある.これらはともに新鮮損傷時に注意すれば予防できることが多い.しかし,一旦,拘縮が発生すると,その治療はかなり面倒である。ここではそれらのうち母指内転拘縮について,自験例を中心として検討を加えてみたい.
 なお母指内転拘縮は外傷を原因とするもののほかに,先天性のものや非外傷性の正中神経麻痺によるものなどもある.しかしこれらは外傷性のものとは病態を異にし,一緒に論ずることは困難である.そのうえ母指内転拘縮のうち外傷を原因とするものの頻度が他の原因によるものよりはるかに高く,実際的意義も大きいので,これに限定して検討してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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