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臨床経験
股関節cup arthroplasty術後の理学療法
著者: 田中清介1 伊藤鉄夫1
所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.790 - P.794
文献購入ページに移動京都大学整形外科では,昭和41年10月以来cup arthroplastyを主として変形性股関節症に行なつている.後療法は昭和43年1月までの6例には主としてStinchfieldの方法に従つて行なわれたが,成績は必ずしも良くなかつた.昭和43年2月以降はStinchfieldの方法からBoston方式に変更して,良い成績を得るようになつた.Boston方式はAufrancの著書にみられる方法であるが,実際にはBostonにおいてもその著書に記載されている後療法がすべて行なわれている訳ではない.実際に行なえる後療法というものは簡単で行ないやすくなければならず多忙なPTが行ないうる訓練内容というものは繁雑なものでなく,簡単なものでなければ長続きしない.われわれは実際Bostonで行なわれている方法に改良を加えた方法を行なつているので,その概要を記述したいと思う.
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