icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科4巻11号

1969年11月発行

文献概要

論述

若年性関節リウマチの病態

著者: 塚本行男1 山本真1 佐竹孝之1 星野鉄士1 喜多正鎮1 桑野茂1

所属機関: 1九州大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.847 - P.855

文献購入ページに移動
 幼少年期に起こる関節リウマチが,若年性関節リウマチ,あるいはStill病と呼ばれて成人慢性関節リウマチと区別される理由は単に発症期の差異ではなく,若年性関節リウマチには成人とは異なつた病像が多々含まれ,また成人よりはるかに多彩な病像を示すためである.
 その病像の多彩さは,成人慢性関節リウマチの診断が定型的な場合には極めて容易であり,困難な場合にも主として結合織病相互間の鑑別が問題であるのに,若年性関節リウマチでは,重篤な感染性疾患と混同される危険性を含む一方,単なる外傷性関節炎として看過される可能性をも含んでいる.すなわち若年性関節リウマチの診断は少なくともその発症早期には困難な点が少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら