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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科4巻11号

1969年11月発行

文献概要

検査法

Osteoporosisの骨質の定量法

著者: 若松英吉1 日下部明1 佐藤光三1 土肥千里1

所属機関: 1東北大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.856 - P.863

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まえがき
 骨質の定量法には大きくわけて①骨のX線写真,あるいは骨自体のX線的濃度を濃度計で測定するX線学的方法,②採取骨片について,それが不規則な形をしているならアルキメデスの原理を使つて,あるいはそれが直方形とか正方形といつた整形のものであるなら直接の計測で体積を測り,一方骨片の重量を測り,重量と体積との比を求める物理的方法,③組織学的定量法がある.
 Osteoporosisであるか否かを診断するにあたり,これらのうちいかなる方法をとつても,一般X線像によつて主観的に判断するより客観性をもつている.しかしX線学的にosteoporosisが疑われる場合,骨軟化症,副甲状腺機能亢進症,全身性の悪性骨腫瘍との鑑別を必要とすることが少なくない.このような場合,前2者の定量法より組織学的定量法の方がその組織像を同時に観察されるので有利である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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