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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科4巻12号

1969年12月発行

文献概要

歴史

骨折治療の近代史(2)—ギプス包帯の発明

著者: 天児民和12

所属機関: 1九州大学 2九州労災病院

ページ範囲:P.951 - P.955

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 英国の骨折治療は農家出身のBone-setterにより開拓せられ,その流れをくむHugh Owen Thomasによつて研磨せられた.同じ欧州といつても欧州大陸とは必ずしも同じではない.今日も英国では包帯はDresserという医師でない専門家がいる.大陸では医師が骨折治療に悩み,技術用発を考えていた.特に欧州では戦争が頻発しその戦傷者の取扱いに苦慮していた.やがてアラビアの軍隊で石灰粉を硬くして骨折治療に用いられている事実が伝わり,一方欧州で行なわれていた糊包帯とが組合わされて,ここにギプス包帯という新しい技術ができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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