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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科4巻6号

1969年06月発行

文献概要

論述

軟骨芽細胞腫の電顕像とその考察

著者: 広畑和志1 森本一男1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.428 - P.436

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序論
 良性軟骨芽細胞腫は非常に稀で,発生学的に興味深い骨腫瘍である.今世紀始め頃よりKolodry(1927),Ewing(1928),Codman(1931),Copeland(1942),らにより,その発生部位および組織像よりGiant cell tumor,Chondrosarcoma,Osteogenic sarcomaなどの一異型として注意が向けられてきたが,Jaffe & Lichtenstein(1942)は,この腫瘍の発生部位がepiphysisで,軟骨性の独立した疾患であり"benign chondroblastoma of bone"と名付けた.以後その腫瘍細胞をembryonal chondroblastと考える者はCopeland & Geschickter(1949),Laskowski(1951),Lichtenstein(1951),Kunkel(1956)らであるが,Valls(1951)は腫瘍組織の銀染色によりreticulohistocytic originを考えDenko(1954),Krowel(1955)らも軟骨原性腫瘍に疑問を持ち,Kunkel(1956)はchondromyxoid fibromaとの移行型を観察している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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