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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科4巻7号

1969年07月発行

文献概要

視座

施設は医師をもとめている

著者: 佐藤孝三1

所属機関: 1日本大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.489 - P.489

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 私の恩師である故高木憲次先生が,次のようにいわれたことがある.「男一匹として何をやつてみたいかと問われたら,高木の答は,金をもうけるには株式,人を動かすには政治家,人のためには医師の3つです.高木は医師だけしかできませんけれどね.」さらにつけ加えて「医師は患者と1対1で真剣に対決しなければなりませんから,いついかなる環境にあつても仕事に生き甲斐を感じられて幸福です.ただ整形外科医は1人で患者になし得る範囲が限られるから,チームワークを大切にしなければいけませんね.」
 その頃高木先生は療育事業の普及,肢体不自由児施設全国設置のために東奔西走しておられた.先生のいわれたチームワークは,主として施設における医師,看護婦,OT,PT,ST,保母,ソーシャルワーカー,心理学者などの協力体勢を意味していた.先生は同時に,このチームの構成メンバーである各職種の人達が大変に不足しているのを憂えておられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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