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臨床経験
いわゆるOsteochondral Fractureについて
著者: 伊勢亀富士朗1 菅野卓郎2
所属機関: 1富山県立中央病院整形外科 2川崎市立病院整形外科
ページ範囲:P.555 - P.559
文献購入ページに移動膝関節のOsteochondral fractureは1905年Kronerの報告をもつて嚆矢とし,本邦においては1964年伊藤,森の報告もあるが,膝関節外傷の診断に際してはなお看過されている憾みがある.
骨軟骨片の大きい新鮮例はともかくとして,大部分は不明確な初期症状から慢性に経過することが多い.したがつて離断性骨軟骨炎,Chondromalacia,慢性特発性水腫,慢性膝捻挫,成因不明の関節遊離体などの膝関節疾患はOsteochondral Fractureの観点から本質的に再検討する必要がある.
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