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巻頭言
第78回日本整形外科学会学術総会を主催するにあたって
著者: 藤井克之1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科
ページ範囲:P.6 - P.7
文献購入ページに移動日本整形外科学会は,これまでに着実な発展をとげ,その会員数は21,000人をも超え,学術集会の規模も内容も年々膨大なものとなってきています.このまま,学術集会を巨大化させていきますと,その開催意義は次第に薄れ,経済的に運営することも困難になってきます.そこで,日本整形外科学会理事会では,今後の学術集会のあるべき姿を真剣に考えることが急務と考え,学術集会検討部会を設けて検討し,いくつかの点についての見解を打ち出すにいたりました.その主たるものは,1)学術集会のあり方,2)プログラムの企画方法,3)学会の経済的運営,4)参加費ならびに開催地の検討,などでありますが,日本整形外科学会学術総会は質の高いものでなくてはならず,会員に多くのことを学ぶことができる“教育”というニュアンスを強く打ち出すべきであります.また,諸外国との学問の交流によって国際化を推進する時期にあり,さらには市民に整形外科の診療内容を十分に理解してもらう努力も不可欠であります.このことから,学術総会の開催にあたっては,プログラム企画委員会(会長経験者1名,会長予定者数名からなる)を設置し,長期的展望にたったシンポジウム,パネルディスカッション,招待講演,教育研修講演などについて検討することにしました.演題の採択率は8割,口頭発表が2~3割,残りのものはポスター発表とするといった方向に進むことにしました.また,今回の学術総会からは,参加するのみで専門医資格継続のための単位(8単位)が与えられ,この他,単位取得可能な講演を6題聴講することにより,最大14単位までが取得できるようになりました.
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