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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻1号

2005年01月発行

文献概要

論述

頚椎症性脊髄症に対するkinematic MRI―有用性の検討

著者: 岩渕真澄1 菊地臣一1 矢吹省司1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.13 - P.17

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 頚椎症性脊髄症に対するkinematic MRIによる動的因子の評価の有用性について頚椎症性脊髄症16例を対象にして検討した.方法は,従来のMRI(static MRI)に加え,開放型のMRI装置を用いて,前屈位から後屈位まで9姿位のT2強調矢状断像(kinematic MRI)を撮像し,神経学的所見と対比した.その結果,責任高位診断の一致率は,kinematic MRIがstatic MRIのそれより有意に上回っていた.また,kinematic MRIによる後屈位での新たな脊髄圧迫が14椎間に認められた.これらの事実は,頚椎症性脊髄症の病態には動的因子が重要な因子であること,また,除圧椎間を決定する際にkinematic MRIの所見が有用であることを示唆している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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