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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻1号

2005年01月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

DDS(drug delivery system)

著者: 高倉喜信1

所属機関: 1京都大学大学院薬学研究科病態情報薬学分野

ページ範囲:P.50 - P.53

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 近年,薬物療法の急速な進歩とともに,薬理活性が非常に強い薬物をはじめ,投与に際して注意が必要な薬物が数多く開発され,「薬物投与の最適化」という概念が重要視されるようになってきた.これは,薬物の投与形態を最適の形に設計し,薬物をできるだけ選択的にかつ望ましい濃度―時間パターンのもとに,作用発現部位に送り込むことにより有効かつ安全な薬物治療を実現しようという考えであり,薬物の体内動態を新しい技術・方法で制御することにより,最高の治療効果を得ることを目指した種々の医薬品の投与形態,製剤が開発されている.これをドラッグデリバリーシステム(drug delivery system:DDS)といい,こうした概念自体を表す言葉としても用いられる.種々の薬物体内動態プロセスが制御の対象として取り上げられるが,①コントロールドリリース(放出制御),②新しい投与経路の開発・吸収障壁の克服,③ターゲティング(標的指向化)の3つのアプローチに大別される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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