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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科40巻1号

2005年01月発行

文献概要

症例報告

腰椎化膿性椎間関節炎手術後に回旋すべり変形を生じた1例

著者: 納田和博1 山田宏2 楠本幸弘3 橋爪洋1 吉田宗人1

所属機関: 1和歌山県立医科大学整形外科学 2新宮市立医療センター整形外科 3須佐病院整形外科

ページ範囲:P.83 - P.86

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 われわれは腰椎化膿性椎間関節炎手術後に回旋すべり変形に発展した1例を経験したので報告する.症例は75歳の男性で発熱と腰下肢痛により発症した.MRIにおいて椎体と椎間板には病変はみられなかったが,L3/4高位の両側椎間関節が異常輝度変化を呈するとともに,著しく腫大し硬膜管を圧迫していた.病巣掻爬・洗浄術を施行後,床上安静と抗生物質療法により感染は鎮静化した.以後,体幹装具を装着させて経過観察していたが,徐々に椎間関節機能の破綻による不安定性が進行し,腰椎回旋すべり変形に発展したため脊柱固定術の追加を余儀なくされた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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